2006年07月06日 木曜日
2006年・春日アカデミー賞・作品部門ノミネートを発表
どうも。
連絡、まだ来ませんわ。
一応、メッセージカードには連絡先も記したので、
礼状くらいは来るかな、と思ったのですが……
まあ、これまでの流れからして
花がちゃんと届かなかった恐れもあるが。
というわけで気を取り直して。
実は毎年、勝手にオレ版のアカデミー賞を考えて
勝手に頭の中で表彰していたんですが、
せっかくブログやってるなら、ということで
ここで発表したいと思います。
選考対象は次の通り。
1.今年、オレの見たフィクション映像作品
2.スカパー・DVD・地上波・映画館……と視聴形態は不問
3.アニメ・時代劇・テレビドラマ・劇場映画……ジャンル不問
4.製作の古今東西も不問
5.とにかく今年オレが見たもんの全部
6.ただし仕事関係者の方々の携わったものは除外
基準はただ一つ、オレが感動したかどうか。
部門は……作品ベスト10と
主演と助演の女優・男優賞
それに監督賞・脚本賞
となっております。
半期ごとにノミネートしていって
年末に最終的な決定という運びになります。
というわけで
今回はまずは年間ベスト10ノミネート作品を挙げていきます。
では、どうぞ。
・「風まかせ月影蘭」(アニメ、テレビシリーズ、アニマックス)
……
40年前の大ヒットテレビ時代劇「素浪人月影兵庫」のパロディ。
なんですが。
大地丙太郎監督の「兵庫」への愛情が強すぎて、
パロディというより、
ほとんどそのままコピーしちゃいましてね。
「月影兵庫」そのもの
(ただ主人公を女にしてアニメにしてみただけ)
になってしまった、という怪作でした。
WOWOWでの放送だから本当なら途中にCMは入らないんだけど、
オリジナルに近づけるため、わざわざソックリなアイキャッチまで作ってるし。
ただ、「~兵庫」を知らないだろうほとんど視聴者には
何が何だか分からなかったのではないでしょうか。
もちろん「~兵庫」好きなオレは物凄く楽しんだけど。
・「ケロロ軍曹」第113話「戦え僕らのウェットルキングであります」
(アニメ、テレビシリーズ、テレビ東京)
……
パロディいえば、
ほとんど低年齢視聴者を無視して暴走している「ケロロ」ですな。
日常会話としてもはや常識のように出てくるガンダム・セリフ
(「~は飾りであります。~にはそれが分からんのです」とか
「サイド6のカムラン・ブルームです」とか)
とか「エヴァンゲリオン」ネタは、まあ良いとしても。
前には「エースをねらえ」をパロッた回では、
劇場版「エース」での出崎統演出
まで再現しちまいましたからね。
で。
忘れてならないのが意外とマニアックな特撮ネタ。
宇宙探偵556の初登場の回なんかは
「宇宙刑事ギャバン」
を見ていない人間には何が何だか分からなかったろうしな。
(「蒸着」ならぬ「癒着」とか、「魔空間」とか、「ラビーにおまかせ」とか)
あと、意味無くイカ・カニ・カメが巨大化して暴れだす回もあった。
(これが
「ゲソラ・ガニメ・カメーバ」
のパロだと、どれだけの視聴者が分かったのだろう……)
で。
一番ヒドかったのが、この第113話。
特撮にある程度、通じてないと全く意味がわかりません。
というわけで、パロ・ネタを問題形式にしますので、解いてみて。
みなさんどれだけ元ネタ分かりますかね。
①タイトル「戦えぼくらの~マン」⇒?
②「ウェットルキング」の名称とその造形の由来⇒?
![]()
③登場するときはオネーサンの呼びかけに応えて子供たちが円盤を回す⇒?
④パッとしなかったので続編では巨大化。
「ウェットルキング・ジャイアント」を名乗る⇒?
⑤笛の音を聞くと「悪魔回路」が働いて悩みだす⇒?
……まあ、ざっとこんな感じです。分かりましたか?
正解は
①ミラーマン②スペクトルマン+アイアンキング
③突撃ヒューマン④シルバー仮面⑤キカイダー
となっております。
しかも、この手のネタがただの枝葉のディテールじゃなくて、
全部ストーリーの根幹部なんだから。
狂ってるよね、これを作ったスタッフは。
・「白夜行」(ドラマ、テレビシリーズ、横浜の一応親会社)
……
一転して今度はシリアス。
まあ演出も脚本も主演の二人も渡部も主題歌も
リキみ返っていて
なんだか笑えたんだけど。
子役陣の熱演に引き込まれまして。
特に恋人の父親相手に体売る
福田麻由子
の神経症気味の芝居が素晴らしかった。
![]()
爽やかな笑顔の下に潜む狂気と哀しさに涙
さらに武田鉄也・八千草薫・余貴美子・麻生裕未らベテラン陣の
演技も絶品だったので、見ごたえありましたよ。
久しぶりに一話から最終話まで
ちゃんと通して見ることのできたテレビドラマでした。
・「攻殻機動隊SAC~2ndGIG」(アニメ、テレビシリーズ、アニマックス)
……
詳しくはGW明けの春日商会に書きましたので、そちらをご照覧あれ。
この間もアニマックスで連日放送してたんで改めて見直したんだけど、
まあよく出来たプロットですわ。感嘆しました。
・「シムーン」(アニメ、テレビシリーズ、テレビ東京)
……
まあ、今年はとにかくこれだね。
まだ終わってないから最終的な評価は下せないけど。
初めはどこか
「少女革命ウテナ」(マイベストアニメの一つ)
っぽい感じの世界観だな、と見始めたんだけど。
それもそのはず美術監督が
小林七郎!!
(「ウテナ」はもちろん出崎作品とか「ビューティフルドリーマー」
「カリオストロの城」なんかもこの人がやってます。あと「下級生」も)
で、見始めたらどんどん引き込まれて。
身分格差・聖職者の自爆テロ・姉妹相姦・戦争と殺人・第二次性徴の葛藤……
と、まあ飽きさせません。
まあとにかく設定が面白い。
んで。テレビ東京のHPからコピペしときました。
「舞台となるのは、地球とは違うどこかの星。人々は、自らの星のことを『大空陸(だいくうりく)』と呼ぶ。ここでは、人間は必ず『女性』として生まれてくる。そして17歳になると『泉』へ向かい、そこで性別を選び『大人』になるのだ。
時は戦時下、主人公たちが暮らすシムラークルム宮国がもつ孤高のエンジン「ヘリカル・モートリス」を求めて隣国の侵攻は日に日に激しくなっていた。その迎撃のため、宮国はやむなく儀式用複座式飛行艇「シムーン」を戦闘にも使えるように改造する。そのためまだ性別化されていない“巫女”である少女たちが、引き続きパイロットとして『コール』と呼ばれる戦闘小隊に再組織化される──。
「シムーン」を操れる数少ない少女たちは『シムーン・シヴュラ』と呼ばれ、その特殊能力ゆえに、自分で大人になる時を選ぶことが許されていた。しかし、戦争がはじまってからは、彼女たちは優秀であるがゆえに、迎撃用戦闘機「シムーン」の操縦士を続けることを、つまり、“少女であり続けること”を強要されることになった……。
戦争は続き、ネヴィリルの率いるコール・テンペストからも多くの犠牲が払われる。その補充人員として召集されたパイロットの中に、不思議な空気を漂わせた少女、アーエルがいた。」
ね?面白そうでしょ?
こちらも必見!!
で、最後。
・「ARIA The NATURAL」第13話「その、でっかい自分ルールを……」
……
前シリーズに比べてなんとなくテンションが落ちておりますがね。
以前にここで紹介して何人かにも見てもらったのですが、
ご期待には沿わなかったことと思います。
が。
この回は良かった。
ヒロインの親友が
「下校時に影だけを踏んで帰る」
という<自分ルール>を決めて実行するだけの話なんですが。
影の上をピョンピョンと楽しそうに駆けたり、
あたり一面の日向に愕然としたり……
誰もが一度は経験したような、どこか懐かしい感じ。
そんなどうでもいい日常とか、
その中でのちょっとした心の機微を
丁寧に追っていったりすることにこそ
「ARIA」の魅力があるわけでして。
ここまでのエピソードはそれを狙いすぎていて
押し付けがましい印象すらありましたが。
今回は久々に気負わない自然体の「ARIA」でした。
まあ、作品単位で上半期に心騒がせてくれたのは、
このくらいですかねえ。
全体的に小粒な印象は否めませんが。
次回は各部門賞のノミネートを挙げていきます。
投稿者 春日 : 2006年07月06日 16:10
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
コメント
「シムーン」には完全にはまっています。
素晴らしい番組を紹介して頂いたことに感謝しております。
小林さんのフィルモグラフィーには、是非「クリィミーマミ」と「ゴルゴ13」も入れて頂きたいものです。
「ARIA」は、半分くらいしか見てないですが、確かに自分探しの回は、他の回より良かったです。しかし、やはりかったるく、気力が高まらないときは、とても見られません。以前に記した通り「セ・ムーンR」と同じ様な停滞感を感じます。
最近のテレビ番組では「我輩は主婦である」が、かなり面白いと感じています。素早い展開とテンポの良い台詞回し、風刺の効いた筋書きは、主婦の暇つぶし番組にしておくのは惜しい出来です。
もっとも、オバハンに興味が無い春日先生には、対象外の番組かもしれませんが。
投稿者 兵頭 : 2006年07月06日 19:52
>兵頭様
ゴルゴ、ちゃんと含めてますよ。
「出崎作品」って全部を一括しちまいましたが。
「吾輩……」はあえて避けました。
宮籐脚本作を見ると彼の才能に嫉妬して自分が卑小に思えちゃうんでね。
「ARIA」の第二シーズンは、ほんと停滞感ありますね。まさに幾原大僧正にメイン監督が変わる前の「R」みたいな。第二シーズンになると動きが鈍くなるのが佐藤順一の作家性のようですな。
投稿者 春日 : 2006年07月07日 13:23
どうやら、予想以上に痛いところを突いたようで恐縮しております。
世事に疎いもので、宮藤官九郎の脚本は、「我輩」が初体験です。以前から文春の連載で名前だけは知っていたんですけど。連載記事読む限りは全く普通の人ですが、能ある鷹は爪を隠すとは正にこのことです。「我輩」を1回見ただけで、その非凡さに目が覚める思いでした。演出は脚本通り、絵もほぼ最悪の出来で、脚本とキャスティングだけで、あれだけ魅せてくれるんですから、やはり天才でしょうね。
本人は、20話くらい書いたところで嫌気が差したようなことを文春に書いてましたが、35話まで進んでも全く中だるみが無いんですから驚きです。斉藤由貴の熱演も、「スケバン刑事」世代にはたまりません。今にして思えば、最初から全部見ておけば良かったと思います。
投稿者 兵頭 : 2006年07月07日 20:44
>兵頭様
べつに痛くはないですけどね。
ただ宮藤先生も一時期は才とテクニックに溺れた時期があって、ホッとしてたんですけどね。
去年の「タイガー&ドラゴン」で復活しちまいましたからねえ。あれは、とにかく面白かった。
映画「GO」あたりはオススメですよ。
投稿者 春日 : 2006年07月08日 13:09
