2006年05月06日 土曜日
少女たちに宿る昭和プロレスの魂
みんなー、引きこもってるかーい?
それにしても四月から始まったアニメ、
「シムーン」面白いね。
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いいねえ……
なにせ美術は小林七郎。
この名前にピンときたら月曜深夜1:30にテレ東ね。
ゴールデンウィークはアニマックスで
「攻殻機動隊SACⅡ」の一挙放送やってましたね。
というわけでなんとなく一挙に見てしまいました。
実は一作目はプロダクションIG色が強くてあまり好きでないんですよ。
スタイリッシュすぎて昭和男にはついていけなかった。
だから、二作目見るのパスしてたんですよ。
で、今回はじめて見てみたら……
いやあ、完成度高いっス。
綿密に組まれたプロット、
多重的なキャラクター描写、
複雑でありながら破綻のない世界観。
ラストの
「ぼーくらはみんな生きているー」
のところでは思わず泣いてしまいました。
まあ惜しい守が参加していることから
ポリティカル・シミレーションとしては「パトレイバー2」に似てるんだけど、
よく分からない妄想でテロった「パト2」に比べて
本作は悪役の行動原理に
童貞のルサンチマン
を設定しているから、実に人間ドラマとして生々しくなっている。
西田健の重厚な声で
「オレも童貞だ」なんてねえ。かっこいいですよ、正直。
そういえば、「帰ってきたウルトラマン」一挙放送に「雲霧仁左衛門」……
なんか、この連休、
西田健まみれになってるな、オレ。
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童貞ですか……
……連休中、人と全く口をきいてないせいかつい饒舌になってしまった。
というわけで、ようやく本題。
スフィアリーグの3rdステージをようやく見れました。
もちろん期待は今回はじめての昇格で
久しぶりのテレビ中継になる
黒髪ローティーン・モデルチーム「FANTASISTA」ですな。
奥谷有加の勇姿が久しぶりに見れる……が!
なんと、直前に脱退ですと!
ということで気を取り直して青谷優衣に注目。
いやはや、しばらく見ないうちにスッカリたくましくなられましたな。
髪を切って見た目も凛々しく。険しい表情でキビキビと周囲に指示を出したり。
ハーフタイムには「気持ちで負けないで!!」と絶叫。
まあ、前のホンワカした部活ノリが無くなったのは残念だけど。
負けたまま試合終了が迫ると、焦ってドジって泣きそうになって。
で、やっぱり負けて泣き崩れて。チームメイトが励まして。
これぞファンタジスタ・ワールドですわ。
一方オバハンも大活躍。
なんと36歳、仁藤優子が終了直前に同点ゴールを!!
たしか、ヤツがアイドルだった時ってオレまだ小学生だったような……
吉村明宏とウルトラマンの情報番組やってたんだよな、たしか。
で、同点に追いつかれたCHAKUCHAKUは弱気になる選手たちを
監督の袴田吉彦が「泣くな!」と叱咤。いやあスフィアで男上げてるね、袴田。
そういえばオレも去年、女子大生に袴田に声が似てるって言われたなあ(遠い目)……
が、そんな袴田の叱咤を受けてPKに向かう彼女たちの前に立ちはだかる
大林素子。
前回が山のフドウなら、
今回はカサンドラ伝説のライガ・フウガのようでした。
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で。屈指の激闘を勝ち抜いたのはチームdreamでした。
マックス松浦に変わって新監督に就任した長州小力の
試合後のインタビューがよかったね。
「34歳のオジサンがこんなに感動させられると思いませんでしたよ」
そして素の声で
「いやあ……よかったスねえ……」
そうだよ、小力。みんなそうやってハマっていったんだ。
で、極めつけの一言。
「長州が藤波に
『オレはお前の噛ませ犬じゃねえ』
と言ったときの気持ちで行けと言ったんですよ」
そうだよ、その通りだよ。最初はどのチームも選手も無名だった。
ハロプロ=ガッタスの「噛ませ犬」に過ぎなかったんだ。
だから、みんなあのときの長州の気持ちでガッタスにぶつかっていった。
こいつを潰してオレが目立ってやるってね。
それで大会が熱く盛り上がったし、オレみたいな昭和男がハマったんだ。
でも最近はみんなプレーとしての上達にかまけてプロレスを忘れていた。
フットサル・ゲームとしてはスリリングになっていくけど、
その分、魂は薄まった。
華麗なパス回しする藤本美貴なんて見たくねえよ。
敵に突進してメンチきってこその元祖ミキティだろが!!
ファンの多くがそんな不満を持つ中ででの小力の先ほどの「噛ませ犬」発言。
お前は正しい!! ……まあ、女の子たち、キョトンとしてたけどね。
いや、オレはずっと認めてなかったんだよ、小力のこと。
神奈月とか有田のパクリじゃねかって。
だから、今回の監督就任も正直心配だった。
ウケ狙いの余計なスタンドプレーして空気をブチ壊すんじゃねえか、って。
でも、違った。
初参戦なのにキッチリ掴むべきもの(=抗争の図式)を掴んで自らの役割に徹する
生粋のプロレス者
だったんだ。
というわけで、エーベックスの少女たちに
維新魂
を注入した小力が今回のMVPだね。
投稿者 春日 : 2006年05月06日 09:51
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コメント
個人的には攻殻の「笑い男篇」は高く評価しています。21世紀最初のアニメの名作だと認識しております。キャラクターデザインや作画のセンスには違和感がありますが、今どき珍しい文芸部方式で書いた脚本は見事でした。
一方、犬狂いのオッサンが口出しした「2ndGIG」は、結局「パト2」の焼き直しにしか思えないんですよ。確かに「2ndGIG」のテロリズムには説得力がありますが、それはあくまで過程のリアリズムで、自分はあの行動原理は全く共感出来ません。
一方、「パト2」のテロリズムは妙に共感出来てしまうんです。確かに、あんな曖昧な行動原理で、あれだけ大規模な「状況」が設定出来てしまうことに、過程のリアリズムは全く無いんですけど、9・11という原理の曖昧なテロリズムがリアル自体を激変させたのは、既成事実ですからね。だからこそ、「2ndGIG」が、過程のリアリズムに傾倒したってのもよく分かる話ではあるのですが、逆に自分には、それがしっくりこないのかもしれません。
「2ndGIG」のオープニングは、最初のCS放映時と地上波で違っていましたが、個人的には地上波版の方が、断然良いと思います。
投稿者 兵頭 : 2006年05月09日 18:31
>兵頭さま
そうですね。おっしゃる通りと思います。パト2の焼き直しでしょうね、あれは。
ただ最近、仕事柄か、作り手のテーマとかメッセージとか全くどうでもよくなってしまって、技術的な部分、つまりクライマックスに向けてのプロット構成にしか興味が行かないんですよね。ストーリー展開とそれに必然性をもたらす伏線の張り方と情念の描写のさせ方ということなんですが。
それでいうと、2ndGIGはタチコマ玉砕というクライマックスに向けてのプロットに一部の無駄も隙もなく美しかった。そこに感動したんですよね。中身というよりは、むしろ外枠の部分に。物凄く技術的に高度なプロットだ、と。
まさに兵頭さんのおっしゃる過程のリアリズムの部分に。その<過程>と感情を上手く絡ませてるな、と。結構難しいんですよ、それって。しかも収束のリアリズムもキッチリありましたし。アジア人の作品には珍しく。
テーマとかは人狼とかパト2とほとんど同じですからね。ただ2ndGIGに比べて圧倒的にプロットに無駄が多い。
ただ、もう一度「笑い男」の方も見直してみようと思います!
投稿者 春日 : 2006年05月10日 12:03
